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チャリタブル・リメインダートラスト(CRT)とは?

 
 
CRT

チャリタブルリメインダートラスト(Charitable Remainder Trust = CRT)は、1969年に成立し、キャピタルゲイン税を避ける目的で使われることが多いトラストです。売却によって多額の利益(キャピタルゲイン)が出る不動産や株を売る時に、その資産が1年以上前に取得した資産なら、利益にかかる税金は連邦税が長期キャピタルゲインの税率で15%、その他に州の税金と、不動産なら減価償却還付税もかかりますが、CRTを利用するとこれらの税金が回避できます。

CRTの仕組み

CRTの利用によって非課税になる理由は、その名前のとおり、「チャリティー(慈善団体)」が関係するからです。CRTは、税法で認められた、非課税法人(Tax-exempt organization)とみなされます。またCRTはトラストですので、トラストの基本どおり、3者間の契約です。その3者とは、トラスティー(Trustee)、グランター(Grantor)、そしてベネフィシャリー(Beneficiary)です。CRTのBeneficiaryは、IRSで認められた慈善団体や学校法人、宗教法人でければなりません。

資産の所有者は、その資産を売却する前に、CRTを設立して、売却する資産の名義をそのCRTに移します。CRTのBeneficiary(相続人)は慈善団体であるため、この名義の移行は、Donation(寄付)として扱われ、資産をCRTに移した人は、所得税の控除を受けることができます。

資産の名義をCRTに移行する際には、その資産の価値とグランター(元のオーナー)の寿命(IRSの計算方式による)により、グランターが生涯に受け取る年金の金額が算出されます。この計算は、保険数理士が行います。

CRTに入れた資産が売却され、CRTが現金を受け取ると、そのお金はアニュィティーなどの安全な投資方法で運用され、上記の方法で算出された年金を、グランターが受け取ります。

グランターが死亡すると、CRTは消滅し、残っている資産は相続人である慈善団体が受け取ります。

CRTの短所

グランターが亡くなるとCRTに残っている資産は全て慈善団体が受け取るので、子供や孫への相続分も確保するためには、CRTからの年金で生命保険を購入する場合が多いのですが、もしグランターが高齢であったり病気があって生命保険に加入できない場合は、この方法が使えません。

CRTは、イレボーカブルトラストですので、一度設立したら撤回はできません。また、トラスティーには、自分や家族はなることができず、第三者を選任する必要があります。

CRTの長所

CRTは1969年から存在し、歴史のある確立された節税手段といえます。IRSも公認であり、数々の法廷での争いも経たうえで、確立不動の方法として認められています。また、他の非課税トラストや法人を使う手段と較べて、比較的シンプルで、設立費用も安いといえます。

CRTのほかにもキャピタルゲイン税を避ける方法はあるのか?

CRTのほかに同様の節税効果がある方法として、「ウルトラトラスト」と、LP(リミテッドパートナーシップ)を組み合わせた方法があります。

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