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ABトラスト

リビングトラスト、信託

ABトラストは、夫婦のみが利用できるトラストで、比較的財産の多い夫婦が、相続税の支払いを減らして、できるだけ多くの財産を相続人に残したい場合に利用するトラストです。


ABトラストはどのように機能するか
 

ABトラストは、バイパストラスト(Bypass Trust)、クレジットシェルタートラスト(Credit Shelter Trust)、エグザンプショントラスト(Exemption Trust)、ファミリーセキュリティートラスト(Family Security Trust)などとも呼ばれ、夫婦でないと利用できません。

このトラストの目的は、相続税を減らすことです。夫婦の資産が、遺産税の免除額より多いばあい、AトラストとBトラスト、2つのトラストに、財産を分けて入れることによって、相続税の節税になります。

たとえば、夫婦で財産が$5ミリオンあったとします。2008年の連邦遺産税は、一人$2ミリオンまでは無税ですが、$2ミリオンを超える分については、45%が課税されます。もしABトラストではない、普通のリビングトラストだった場合、一人目が亡くなった時点では、配偶者控除によって相続税の課税はありませんが、二人目が亡くなった時には、一人分の遺産税控除しか受けることができませんので、$5ミリオンのうち、$3ミリオンに対して課税されます。

そこで、ABトラストを作って、ここに$5ミリオンの財産を入れたとします。夫が亡くなった時点で、Bトラストに$2ミリオン入れて、Aトラストに残りの$3ミリオンをいれたとします。Bトラストは、夫分のトラストで、夫が亡くなって財産を分割した時点で撤回不可のトラストとなり、その後、この財産がいくらに増えても、遺産税が課税されることはありません。妻は、このBトラストに入っている財産から、配当や利息などの収入を得ることはできますが、その資産自体を売却したりすることはできません。

一方、Aトラストは残った妻の分で、妻が亡くなった時点で、連邦遺産税の免除額を超える分について、課税されます。たとえば、$3ミリオンがそのまま残っていたとして、妻が亡くなった年の遺産税の控除額が$2ミリオンだとすると、それを超える$1ミリオンについてだけ、課税されます。

このように、AとBに分けたことにより、Bの分は遺産税が無税となるため、妻が死んだ時点での遺産税課税額が、大きく節約できることになるわけです。

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