アメリカ発相続・節税・投資・不動産相談室

2008年4月5日

サブプライムローンを借りた人の救済の是非

サブプライム問題で、高金利のローン返済ができなくなり、
家の差し押さえに直面している人達を政府が何らかの方法で
救済するべきかどうか、議論がうずまいている。政治家や
専門家の意見も、救済するべきとする人と、自分の経済力
以上の買い物をした人のために国民の税金を使うべきでは
ないとする人と、まっぷたつに分かれているようだ。

私としては、複雑な心境だ。確かに、返済ができなくなる
のが明らかなローンを組んで家を買った人達や、リファイ
ナンスして捻出したお金で新車や大型テレビを買った人達
は自分でその責任をとるべきだと思うし、ちょっと頭を使
って考えれば、そんなことをしていて家計の収支が合うは
ずがないことがわかったはずだ思う。しかし、サブプライ
ムローンを仲介したローンブローカーたちの中には、おそ
らく、借り手の無知をいいことに、ローンの内容を正確に
説明しないまま、ほとんど「めくらサイン」をさせた人達
が多くいたのではないかと思う。というのも私もその昔、
同様の手口にひっかかって、ひどいローンを組まされたこと
があるのだが、ブローカーの手数料やその他のローン費用、
金利がどのように上がっていくか、何年間は借り換えは
できない、などの説明がいっさいないまま、数十枚の契約
書にただただサインをさせられた。何年もたって、ローン
の仕組みについての知識ができてから書類を見直してみて、
自分が何と無知で馬鹿だったかとあきれてしまった。

サブプライムローンを借りた人達も、「毎月$1000の返済
で家が買える」というような説明だけ受けて、他の条件は
一切聞かされずに契約したのだとしたら、詐欺にひっかかっ
たと言えるのかもしれない。そもそも、ローンの仕組みとか
家の買い方とか、そういったことは学校では教えないし、
全く知識のない人にとっては、途中から返済金額が上がる
とか、金利は変動するとか、もし家の価値が下がったら
借り換えもできないとかいう事は、説明を受けない限りは
予想することもできないことだったかもしれない。

サブプライム問題の影響で、業界は現在「貸し渋り」状態に
あるが、ただ単に融資基準を厳しくするのは手落ちだと思う。
消費者がローンの内容を正確に理解できる仕組み作りが
最も大切ではないだろうか。

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