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賃貸不動産の買換え・1031エクスチェンジ

 
 
米国商業不動産への投資

不動産を売却するときに、買った時の値段と比べて利益が出ると、その利益は「キャピタルゲイン」と呼ばれ、「キャピタルゲイン税」が課されます。自分の主たる住居として、過去60ヶ月間に24ヶ月以上住んでいた家ならば、独身者25万ドル、夫婦50万ドルまで、キャピタルゲイン税の免除がありますが、投資で所有していた不動産の場合、この免除は使えません。その代わりに、投資不動産の場合は、他の物件に買い換えることで、税金の支払いを繰り延べすることができ、これを「1031エクスチェンジ」と呼びます。

 
 
 
 1031エクスチェンジの詳細 
 
 

 

なぜ1031エクスチェンジというのですか?

IRSの、Internal Revenue Code (IRC) セクション1031で、規定されているからです。セクション1031で、投資不動産を売却する際に、「同種の」不動産に買い換える(エクスチェンジする)ことにより、キャピタルゲイン税を繰り延べできると規定されています。キャピタルゲイン税の繰り延べは、投資家にとって大きな特典です。1031の規定にそってエクスチェンジをするには、セクション1031で決められている条件を全て満たさなければなりません。

どんな場合に、1031エクスチェンジをするのでしょうか?

  • キャピタルゲイン税の支払いを先延ばしにしたい場合。
  • 投資する元本を最大限に活用したい場合。
  • 大きな不動産に買い換える場合、もしくは、複数の不動産をまとめて売却して、大きな物件に買い換える場合
  • 別の地域に投資を移動する場合
  • 発展や収入の増加が見込めるエリアに投資先を移動する場合
  • 投資不動産の種類を変更する場合(アパート、商業物件、小売店舗など)

どのような人が1031エクスチェンジを考慮すべきでしょうか?

売却時すると大きな「ゲイン」が発生する物件のオーナーです。「ゲイン」が発生するのは、物件の価値が高騰した場合のほか、減価償却をしたことによっても発生します。

不動産には、下記の5つのクラスがあります:

  1. 納税者のビジネスを運営する目的で使用する不動産
  2. 顧客への売却を主たる目的として保有される不動産
  3. 主たる住居として使用される不動産
  4. 投資目的で保有される不動産
  5. バケーション・ホーム

1031エクスチェンジが適用できるのは、このうちの、1番と4番のクラスで、5番のバケーションホームにも適用できる場合もあります。1番のクラスで、昔、ビジネスに利用していたが今はその目的には使われていない物件でも、1031を適用できます。また、4番は、不動産の売買を仕事としないオーナーが、売却の目的だけではかく、所有している場合をさします。「投資目的」とは、物件の価値の値上がりを見込んで、長期で所有する場合であり、購入して簡単な修理をしてすぐに転売する、いわゆる、「フリップ」は、IRCの規定による「投資目的」にはあてはまりません。

1031エクスチェンジのルール

売却する物件と購入する物件のどちらも、上記の1か4のクラスにあてはまる不動産でなければならない。

売却によって出た資金は、資格のある仲介業者が取り扱わなければならず、オーナー本人や、オーナーのエージェントが受け取ることはできない。もし本人またはエージェントが受け取ると、課税対象となる。

売却金は全額、エクスチェンジする物件の購入に充てられなければならない。購入に充てずに受け取った現金は、課税対象となる。

買い換える物件は、売却した物件と同額かそれ以上の負債を負っていなければならない。そうでない場合は、負債が減額した分について税金を支払うか、現金を追加して、負債の減額を相殺しなければならない。

同様の不動産(Like-Kind Property)への買換え

1031エクスチェンジでは、上記の1番と4番のクラスにあてはまる不動産である限り、米国内に存在する不動産を、他のどんな不動産に買い換えても構いません。例として、アパート、商業物件、コンドミニアム、デュプレックス、未開発の土地、賃貸住宅などがあげられます。IRC1031(a)で規定されている、「Like-Kind」は、「同様の特徴を有している」という意味で、グレードや質の違いを意味しません。下記のような買換えは、1031エクスチェンジの規定に適合しています。

  • アパートから農地
  • オフィースビルからホテル
  • 未開発の土地から小売店舗
  • 宅地から商業ビル
  • 飛行機から飛行機

一方、主たる住居として住んでいる家、株やボンド、債券、パートナーシップ、売却目的だけで保有されている土地や転売目的の不動産などは、1031エクスチェンジを適用できません。」

1031エクスチェンジの時間制限

売却してから45日以内に、買い換える物のリストを提出すること。

売却してから180日以内に、買換えを終了すること。ただし、もし売却した物件の税金申告の申告期限日が、この180日目より早い場合には、そちらの早い方の日が、エクスチェンジの期限となります。

この45日、180日の期限は非常に厳しく、いっさいの延期は認められません。また、週末や祝祭日も1日と数えられ、45日目、180日目が週末や祝祭日にあたっても、延期はありません。

買換え物件のリストの出し方

45日以内に買い換える物件をリストアップしますが、その方法には下記の3通りがあります:

1.3プロパティ・ルール: 買換え物件の候補として、3つの物件をリストアップします。1031エクスチェンジをする人の95%は、3プロパティ・ルールを利用します。

2.200%ルール: 売却する物件の価値の200%以内の金額であれば、買換え物件の候補として何件でもリストアップすることができます。

3.95%エグザンプション: 買換え物件の候補として、何件でもリストアップできますが、リストアップした物件の中から最低95%以上を購入しなければなりません。

 

 
 
 
 
 1031エクスチェンジを利用して、大規模な商業不動産への共同投資をする 
 

1031エクスチェンジを希望する投資家の多くが直面するのが、期限内に条件に合う買換え物件を見つけられないという問題です。このような投資家が利用するのが、「TIC(Tenancy in Common)」の投資です。TICは、複数の投資家が共同で資産を所有するときの、名義の所有方法のひとつで、投資した金額に応じて、その%だけの名義を所有し、自分の所有部分を自由に売り買いしたり、贈与したり、相続人に相続させたりすることができるものです。TICの投資を専門に扱っている会社では、投資家に対して、一定期間、契約に添って一定の利回りを支払い(通常年6%から10%の間)、投資家が自分の持分を売却するときには、不動産価値が騰がっていれば、利益が出ます。投資家にとっては、少ない金額で、大規模なショッピングセンターなどの商業不動産に投資できるうえに、テナントの入れ替えや修理など、不動産管理につきものの煩雑な業務から開放され、利回りだけを享受できるという利点があります。

1031エクスチェンジに関するご相談は、田口まで、お気軽にどうぞ。

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