アメリカ発相続・節税・投資・不動産相談室

2008年7月11日

借金が多い人のほうが得をする?

今週はパサデナに本社を置く中堅住宅ローン会社が、モゲージ部門を
大幅に削減して4000人を解雇するというニュースで始まった。その後
ローカルの小さな銀行が破綻寸前といううわさが広がり、全米でも
金融機関のトラブルはまだまだ悪化しているようだ。

差し押さえ件数も一向に減らないので、政府の指導もあって、銀行は、
返済不能に陥っているホームオーナーをなんとか助けようという努力をし始めている。

さて皮肉なことに、差し押さえに直面したオーナーのうち、ローンの
残高が多いケースほど、銀行はなんとか優先的に援助しようと努力し、
残高が少ないケースは、そのまま競売にかける傾向がある。というのは、
残高が多ければ、競売にかけても売りにくいし、全額の回収は困難なので、
なんとかしてそのまま返済を続けてもらったほうが銀行にとっては得だからである。
反対にローン残高の少ない家は、売却して借金を回収することになんら問題
がないので、あえてオーナーを助けようとはしないのである。

ローンの元本をなんとか早く減らそうと、毎月の収入の中から苦労して
多めに返済をした人が、失業など何らかの理由で収入が途絶えたことにより
返済を怠ると、銀行は今までその人が余分に返済していたなどということは全く
考慮してはくれない。むしろ、多めに返済して元本が減っている分、元本が
そのまま残っている人よりも早く差し押さえられて競売にかけられてしまう。
だから、毎月少しでも多めに返済などということはせずに、ローンの返済は
決められた金額だけ払い、多めに返済できるお金があるのなら別の方法で
貯蓄しておいたほうがよっぽど賢いのである。

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