アメリカ発相続・節税・投資・不動産相談室

2008年7月16日

保険会社対銀行、お金を預けるならどちらがより安全?

また銀行が破綻して取り付け騒ぎが起きている。政府系の2大住宅ローン
金融機関も危機に陥っており、いよいよ10年前の日本の金融危機のようになるのだろうか?

さてこのような金融不安が起こったときに、銀行に預金したお金は
10万ドルまでは何があっても安全が保証されているから安心
だというのが、一般の人々が信じていることである。

確かにFDICに加盟している銀行であれば、預金は預金者一人
につき$10万ドルまで、FDICが保証する。しかし、FDIC
とは政府が運営している機関でも何でもなく、銀行がお金を出し
合って運営している会社に過ぎない。そして加盟銀行がFDICへ
積み立てている金額は、預金者から預かっているお金1ドルに対して
およそ25セント程の金額だといわれている。複数の銀行が相次いで
破綻し、FDICに十分な資金がなければ、全ての預金者への返金はできない。

一方生命保険会社の固定年金にお金を入れた場合、銀行の場合と異なり、
保険会社は連邦法によって常に顧客の預金以上の金額をリザーブとして
保有していることを義務付けられているので、保険会社が破綻した場合
に預金者のお金が全額返金される可能性は銀行の場合よりはるかに高い。
保険業界の平均リザーブは常に115%を上回っており、預金者からの
$1ドルの預金にたいして$2ドルがリザーブされているのが普通だと言われている。
ということは、保険会社が潰れても顧客のお金は100%戻ってくる
ようになっている。(変額年金など株式市場に投資している商品の場合は
事情が異なるので注意)また保険会社の場合は、FDICのように、
保証が上限$10万ドルに限定されてはいない。そして保険会社の
ほとんどは、リインシュアランスといって、超過クレームが起こった
時のための保険をかけており、最悪の場合のセーフガードも整っている。

さらに生命保険会社が銀行と大きく異なるもうひとつの点は、固定年金
として預かったお金の投資方法についても、連邦法によって厳しく制限、
監督されていることである。すなわち、銀行のように、預金者から預かった
お金を、リスクの高いサブプライムローンとして貸し出すというような
ことはできないようになっている。

このように、保険会社にお金を預けた方が銀行に預けるよりも安全度が高い。
もちろん銀行には銀行の役割があり、保険会社の役割とは異なる。
しかし安全度という点で、一般に銀行の方が安全と信じられているのは間違っているのである。

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